单项选择题
日本では、漫画映画の場合、脚本家を立ててそれに優先51________企画を進めるのは、意味がなくなってしまうことが多いんです。メインスタッフは、中心人物である監督が何を作りたいのかが決まるまで待っていなくてはいけない。一方、海外では日本と事情が逆で、短編なら52いざ知らず、長編を一人で作ることは不可能だと最初から考える。だから、まず企画を充分に議論して、テーマを決める。次に、作る作品の概要が決まったところで、皆がそれぞれの分野に分かれて作業を開始する。非常に合理的なんです。これは作り方の違いであって、どちらが正しいということではないですよ。ただ、どうしてこういう違いが生まれるのか疑問でした。
そこで53目から鱗が落ちたのが、加藤周一さんが書いた『日本文学史序説』という本との出会いです。この本では文学という言葉の中に、絵画、音楽を読だり観たり聴いたりしている。その上で日本の特徴を明らかにしているんです。
僕が加藤さんに直接お会いして具体的に教えていただいたのは、日本の建築と海外の建築との違いですね。海外の場合、たとえば教会を作るとして最初は空から見た視点で全体の形を考えるんです。教会だったら、十字架ですね。その全体を考えてから、部分を作っていく。ところが、日本では江戸時代の武家屋敷がいい例54________、全体の設計図はないのです。まず、一つの部屋から考え始める55床の間を最初に作るとします。56________、その床柱をどうするか。棚はどう付けるかといった部分的な装飾やデザインから始めるのですよ。それを作っているときには、全体のことなんて何も考えていない。一つの部屋が完成すると、その横の部屋をどう作るか考え始める。57________58「建て増し」の発想なんですね。だから、昔の日本家屋は空から見るとデコボコ(凹凸不平)なんです。日本の建築の大きな特徴として「尺」という測り方がありますね。押入れ(壁橱)だと縦が三尺、横が六尺、これが59畳の大きさにもなる。それが全ての基本になってできているから、設計図がいらないんです。つまり、海外が「全体から部分へ」だとしたら、日本は「部分から全体へ」であると加藤さんは言っているんですね。
このことを人間に当てはめる(适用于)と、外国人には特徴が三つあるとも言っています。外国人は観念的で、体系的で、理性的であると。日本人は逆で、まず60________、そして非体系的、感性的であると加藤さんは言うんです。
「床の間」の読み方はどれか。